ありがとう、場面緘黙症。

元場面緘黙症の25歳。たまに過去を振り返りながら、現在の生活を綴っています。

2016.04.25.Mon

緘黙からの成長

だいぶ前の話ですが、すごく嬉しいことがありました。

習い事関係の新年会でのことです。
通っている教室の人だけでなく、
同じ流派の他の教室の人達と一緒に開かれます。

他の教室に昨年新しく入った高校生の子がいて、一緒に座ってあげて、
と先生に頼まれました。

その人のお母さんと私の母が知り合いだったのと、
私もまだ馴染み切れていないので、
反って有難いなと思い、「いいですよ!」と即答しました。

お稽古事でよく聞く話ですが、
長く続けている人同士でグループが出来上がっていて、
新しい人が「入る隙がない」と感じることもあります。
知り合いには、それで辞めてしまった人もいました…。

私が通っている教室では、
みなさん本当によく気遣ってくださって、孤立しないようしてくれます。
すごく温かくて恵まれているなぁと感じるのですが、
何せその人たちは先生と10年・20年というお付き合いだったりするので、
同じように踏み込んでいくのは難しいかなと思います。

そういう事情もあり、
新年会では新しく入った人の隣にいることで、
疎外感や孤独感を感じさせず、楽しんでもらえるように頑張ろう、と考えていました。

今でもまだ話すのは苦手です。
苦手なりに色々話しかけたり、「あなたはどうですか?」と振ってみたり、
ジュースを注いだりお料理を取り分けたり、できるだけのことはしました。


後日、その子のお母さんが私の母の職場(レストラン)に現れました。

「娘が、”香奈さんが色々話しかけてくれて嬉しかった”って、すごく喜んでた。
本当は行こうか迷っていたんだけど、
一緒の席にしてくれるって聞いて…出席してよかった」



と、わざわざお礼を言いに来てくれたそうです。

なんというか、
光が心からパァ~っと溢れてくるような気分でした。

過去を振り返ると、
自分は人の集まりでポツンとしてしまって、全然楽しめなかった記憶があります。
そんな緘黙時代の自分を助けてあげられた気分になったのかも。

気を遣われる側から、気遣いをする側になって、
人と一緒に楽しむことができる。

喋れるようになるまで、たくさん痛みはあったけど、頑張ってよかった!と思えたんです。
「話すことを諦めなくてよかった」と心から感じました。

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