ありがとう、場面緘黙症。

元場面緘黙症の25歳。たまに過去を振り返りながら、現在の生活を綴っています。

2016.12.02.Fri

緘黙克服までの道のり8~体育は地獄の時間~

高校1年生のスクーリング、3日目。
体育の授業でした。

バドミントンかバスケットボールを各自選んでやることになりました。
私はバスケなんてルールも分からないし、
緘動が発動して動けなくなるのは目に見えているので、
バドミントンを選びました。

しかしこれにも問題があったのですよ…。
スクーリングで友達作りに失敗した私は、
一緒にバドミントンする人がいませんでした!(泣)

どうしたかって?

すごく寂しい行動をしました。
一人で天井に向かって打ち、
落ちてきたらまた天井に向かって打つ。
ひとりバドミントンを繰り返していたのです。

思い出しただけで悲しくなるし、恥ずかしくなりますよ。

ちょっとすると、
同じ班のギャルグループが声をかけてくれました。
あちらもバドミントンを選んでいて、
「一緒にやろうよ」と誘ってくれたのです。

あまりにも惨めな姿だったので、お互い気まずかったのですが;
1時間もひとりバドミントンは流石にもたなかったので、すごく救われました。

でも、休憩中は孤独感でいっぱいになりました。
自分を変えたくてこんなに遠くまで来たのに、結局はひとりぼっち。
なにやっているんだろうな…と情けなくなりました。
家に帰りたくて涙が目に溜まっていたけど、
こんなに優しくしてもらっているのに泣いて迷惑をかけたらダメだ、
と思って決して泣きませんでした。

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2016.12.02.Fri

緘黙克服までの道のり7~考え方の違い~

緘黙克服に至るまでの体験記、まだまだ続きます。

高校1年生のスクーリング、2日目のことです。

同室の先輩と同じ班だったのですが、
彼女、すごく協調性がなかったんですよね;

苦手な授業・嫌な授業はサボるし、
集合をかけられても動こうとしない…。

「私だって嫌なんだよ、
でも自分の意思で選んだ高校だし、
スクーリングをやらなければ卒業できない。
だから苦手なことや嫌なことでも、我慢しているんだよ。
それに比べて、もう3年生なのに何なのこの人!?」

先輩に対するイライラが募っていました。

昼食の時間も、先輩は食事を摂らずバスで待っていました。
私は呆れ果てて、「もう勝手にすれば?」という気分でした。

班の他の子たちが、「あの子いないね」と話題に挙げ、
ギャル系の先輩が口を開きました。
(挙動不審な私を、「かわいい」と受け止めてくれた人です。*詳しくはこちらを参照

「昨日の夜ご飯も、今日の朝ごはんも全然食べてなかったよね。
大丈夫かな?
私は最初のスクーリングはアイスしか食べられなかったよー」

と心配してあげていたんですよ。

ああこの人は本当に優しいなぁ…と思いました。
好ましくない行動を重ねる人にも、当たり前に心配してあげる。
悪口とか全く言わないのだから。

自分の心の狭さを知りましたね。

あの素敵な先輩は、とにかく否定的な見方をしない人でした。
どんな相手にも肯定的な見方をするし、優しく気さくに接してくれる。
(すごく可愛い人だったので、
自信に満ち溢れていて、心に余裕があったのも大きいでしょう)

今まで周りにはいなかったタイプの人で、
私に新しい考え方を教えてくれました。
人や物事を肯定的・好意的に見る、という点を意識するようになりましたね。

2016.10.31.Mon

緘黙克服までの道のり6~喋りたくない?~

しばらく更新が滞っていた緘黙克服までの経験話です。

高校1年生のスクーリング、2日目の朝のことです。
ホテルの部屋を出るとすぐに中庭だったのですが、そこで先生とバッタリ。

「昨日はよく眠れた?
新しい人とは上手くやれてる?」

と気にかけてくれました。

「はい、大丈夫です」

と返事をしていたら、

「同室の人もあまり話す方ではないでしょう。
お互いあまり話さない方が、居心地がいいのかな?」

と言われてしまいました。


「違うよー><
本当は喋りたいしみんなと仲良くなりたいのに、
できないんだよー!気付いて!」



そう心の中で叫びました。

たぶん中学校から”無口な子”と情報があったと思うので、
静かな子の方が落ち着くだろうと考えてくれたのでしょうね。
喋らないことを責める様子は全くなく、
「どうしてあげたら居心地がいいかな?」と配慮してくれているのが伝わってきました。
喋らない自分でも尊重してもらえる、ということは素直に嬉しかったです。

本音を言った所で、自分は何もできないと思っていたから、
先生の気遣いを受け入れることしかできませんでした。

今思うのは、あそこで本音を言っていたら何か変わっていたのかな?ということ。

心の中で思っているだけでは伝わりません。
願っていることがあるのなら、
口に出してみる。自分の気持ちを伝えてみる。

すると意外と、後押ししてくれたり手を貸してくれたりする人がいるんですよね。

私も最終的に緘黙を克服できたのは、
「話したいけど話せない」を相手に伝えられるようになって、
周りの協力や理解を得られたからだと思っています。


2016.08.22.Mon

緘黙克服までの道のり5~高校1年生のスクーリング1日目後半~

この1回目のスクーリングの1日目の夜、私は人生の転機を迎えます。

夕方になり、ホテルへと向かいました。
部屋に荷物を置くと、すぐに夕食。
話せる人がいなくて一人で黙々と食べてました!

入浴は、それぞれの部屋にもユニットバスがあるのですが、
なるべく大浴場を使うようにと学校から指示がありました。
ギリギリの時間に行ったので、あまり人はいなかったですね。

脱衣所の使い勝手が分からず、
きょろきょろと挙動不審な動きをしていました。
ちょうど同じ班のギャル系の先輩がお風呂から上がってきたところで、
「そのバスタオル使っていいんだよ」と声をかけてくれました。

「っはい…」

と、か細い声で返事をしました。
『うわー、絶対キモイと思われた!><』と心の中で悲鳴をあげながら…。

ところが先輩は私の様子を見て、こう呟いたんですよ。

「かわいい^^」

ビックリしました。
こんな風に見てくれる人がいるんだなぁ、ということを初めて知って。

それまでは、自分は他人に迷惑をかけている、
暗くてキモイ存在だと思っていたんです。
でも、それは一部の人の感じ方でしかなくて、
色んな感じ方・見方をする人がいるんだということが初めて分かったのです。

そして、肯定的な見方をできる人がすごく素敵だと思ったんですね。

ネガティブに受け取ると、「挙動不審でキモイ」。
ポジティブに見ると、「初々しくてかわいい」。

私は後者のように見てもらえたとき本当に嬉しくて、感動さえしました。

人を喜ばせたり、嬉しい気持ちにできる人こそ、
コミュニケーションの上手な人だと思ったし、人に好かれる人だと考えました。
先輩はまさに理想像だったんです。
この人に出会えて、暗闇のトンネルから抜け出せた気がしました。

変な高校名だから恥ずかしい時もあるけど、
この経験があったから、選んだ高校に後悔はありません。

芸能人のように綺麗でお洒落なのに、
どんな人にも平等に、気さくに優しくしていた先輩は、
ずっと私の憧れです。
少しでも近づけるように、自分を磨くこと・優しさ・明るさを忘れないでいたいです。


2016.08.18.Thu

緘黙克服までの道のり4~高校1年生のスクーリング1日目前半~

間が空いてしまってすみません。
緘黙克服までの振り返りの続きです。

高校1年生、初めてのスクーリングは6月でした。
東京駅集合後、茨城県へ移動。3泊4日の日程でした。
1日目と4日目はほとんどバスに揺られて終わります。

1日目。集合場所へ行くと、同じくらい~少し年上くらいの女の子が沢山集まっていました。
全員いることを確認し、バスへ移動。
歩いている時に同い年のIさんが話しかけてくれました。
中学校の頃の、ちょっとわだかまりのあった同級生にそっくりでした。
少し不安を感じましたが、実際は気さくで優しい、本当に感じの良い子で、
すぐに「この子が話しかけてくれて良かった!」と思いました。
「友達ができる!ひとりで行動しなくて済む!」と天にも昇るような気持ちでした。

ここで私はひとつ失敗をします。
出身地を聞き、「京都」と言われたと同時に、
彼女が京都弁を話していることに気付きました。(遅い!)
ハッとして、「あっ、方言!」と言ってしまいました。
とっさに『京都弁』という言葉が出てこなかったのです。
地方出身なのを恥ずかしがるIさんを見て、
もうちょっと言い方を気を付ければよかったと思いました。

Iさんとはバスの中で一緒に座りました。
かなり話す子だったので、気まずさはなかったけど、
話が続かなくて話題がコロコロ変わっていました。
昼食の時、隣のシートの子がIさんのツボに入り、話しかけて仲良くなってました。
人とすぐに仲良くなれてすごいと思うと同時に、
私はつまらなかったんだろうなと思い、不安が募りました。
しかも、
相手の子|通路|私 Iさん
の順で座っていたので、(物理的に)私を挟む感じで、
マシンガントークやら握手やらが飛び交います…。
あの居たたまれない感じは、きっと生涯忘れることができないでしょう。
これ以降、4人で仲良くする感じになります。

学校に着くと、先生との面談がありました。
すごく良い先生で、優しく緊張をほぐすように話しかけてくれました。
人間不信・特に教師不信だったので、
素っ気ない態度を取ってしまったのを今でも後悔しています。

面談後には、班割り・部屋割りが発表されました。
班はギャル系4人と、大人しめの子1人、私の6人でした。
ちなみに班長決めのじゃんけんで負けて班長になりました(笑)

この大人しめの子と同じ部屋になり、
「よろしくね」と声をかけるも、無視?されてしまいます。
こちらを見もしなかったので、
勇気を出した反面傷ついたし、「何この人!?」と思いました。
仲良くしてくれる気はないんだろうなと思って、先が心配になりました。

普通の人から見た緘黙の人って、
もしかしたらこんな風に見えてしまうのかもしれないですね。

でも、この時は私も悪かったんです…!
実はその人、3年生で、先輩だったのです…><
周りのギャル系が大人っぽすぎて、同い年とばかり思い込んで、
「よろしくね」なんてタメ口を使ってました。これが二つ目の失敗ですね。
面談の時の先生が様子を見に来て、「3年生なんだよ」と紹介してくれました。
自分の過ちに気付き「すっ、すみません!;」と謝るも、
何に対して謝っているか言えなかったので、伝わっていなかったと思います。

長くなったので、一旦ここで区切ります。
1日目の前半は、自分の対人経験不足&礼儀知らずによる失敗続きでしたね。
今思い出しても痛いです…。

話しかけられたら答えられていたので、
地元を出ることによりポンと話せるようになった感じだったのかも…?
でも酷いコミュ障で、”治った”と言える段階とは思えませんでした。

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